転職活動において、合否を左右する重要な選考要素が【書類選考】です。

書類選考で主にみられる書類は2つ。
履歴書と職務経歴書です。

ここでしっかり自分の強み(経験や能力)を伝えることができずに書類選考で落ちてしまったら、面接で直接自分をアピールするチャンスをもらうことができなくなります。

ただ履歴書や職務経歴書で、うまく自分自身の強みを伝えるのは難しいですよね。

今回の記事では、経験や能力の洗い出し方をご紹介していきますので、是非書類作成の参考にしてみてください。

誰にでも、職務経歴書に書ける経験・能力はある!

「成功したこと」「評価されたこと」を洗い出そう

「キャリアが浅いから、職務経歴書に書ける経験・能力がない・・・」
「営業職のように、数字で表せるような実績や経験がない・・・」

そんな風に悩んでいる人は多いはず。けれど、心配する必要はありません。職務経歴書に書く経験・能力、スキルや資格が思い浮かばないのは、洗い出しが足りないだけです。自分では「アピールするほどでもない」と思っていても、これまで仕事をしてきたからには、

    • 成功したこと
    • 周囲に評価されたこと
    • 自分なりに心がけたこと
    • 工夫したこと

は必ずあるはず。それらを具体例とともに書けばよいのです。

例えば・・・
・挨拶は常に大きな声で、顔を見てするように心がけておりました。
・みんなが気持ちよく仕事をできるように社内美化には徹底しておりました。
・仕事がスムーズに進むように社内でのコミュニケーションを多く取るようにしておりました。

こんな誰でもできる内容でも、書類を読んでくれる方に、あなたが考えて仕事に取り組んでいた様子が伝わればOKです!

 

キャリアが浅い人は社会人としての経験を確認!

20代で転職する場合はまず、「新卒にはない、社会人としての経験があること」を明記しましょう。

また、「できること」「会社や上司から任されたこと」も立派な経験・能力です。

あっと驚く実績がなくても、学生から社会人になって学んだことや成長したこと、初めて知ったことは必ずあるはずです。

例えば・・・

  • 新人研修でビジネスマナー全般を学び、それを実践してきた
  • 現職(前職)で携わっている業界や商品などに関する知識がある
  • 取引先や顧客との折衝経験がある
  • 上司から教わったことを自分なりに工夫して実践した
  • 書類づくりなど、先輩社員のサポート業務でほめられた
  • 後輩社員やアルバイトの管理・指導を担当した

 

数字で表せない実績も、書き方次第で立派な武器になる

顧客に親身になって対応できる、事務作業を迅速かつミスなくこなせる、職場の人たちと良好なコミュニケーションをとれる……。これらもあなたの立派な武器です。

「こんなことは当たり前だから」と謙遜したりせず、自信を持ってアピールしましょう。

Excel・Word・PowerPoint等のOAに関するスキルや資格、ブラインドタッチができるかどうか、入力速度などを明記するのもいいでしょう。

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例えば・・・

  • 常に周囲に気を配り、人より先に動いた
  • 気持ちよく食事してもらうために、誰よりも笑顔を絶やさず接客してきた
  • 常に段取りを考えながら効率よく仕事をする工夫をしてきた
  • 自分なりにマニュアルを作成しみんなと共有した
  • その日にできる仕事は次の日に持ち越さないよう、しっかりとスケジュール管理をして取り組んできた
  • 常に報連相を怠らず、周囲と円滑に仕事を進められるよう心がけた
  • 足りないスキルを補うべく、自主的にセミナーに通った

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【経験者の場合】経験・スキルから棚卸しする

これまでのあなたの経験や、得られた知識を詳しく書き出してみます。どんな仕事にも目的があり、過程があり、結果があります。

時系列に沿って「時期」「会社」「部署」「業務内容」「扱った商品・サービス」「目標」「成果」「工夫したこと」など、思いつく限り出してみましょう。

書き出したら、これまでの経験を振り返って「嬉しかった仕事」や「辛かった経験」、「学んだこと」「身についたこと」「大事にしていたこと」「やりがいを感じたこと」「こだわっていたこと」も追記していきます。

また、表彰された経験や誰かに褒められたことがあれば、それも書き入れていきます。

 

職歴(職種経験・業務経験)

  • どんな職種を経験したか?
  • どんな業務や課題を担当してきたか?
  • 最も印象に残る仕事は?
  • 業務上、喜びや感動を覚えた瞬間はどんなとき?

スキル(技能・知識・技術など)

  • 入社後覚えた技能は?
  • 入社後覚えた技術は?(ex.IT技術)
  • 仕事の参考書としてどんな本を読んできたか?
  • 仕事上、あなたが最も詳しいと思える分野は?

経験(海外出張・研究開発ほか)

  • 海外出張や社外とのコミュニケーションは?
  • ものづくりへの参加の経験は?
  • 主にどんな人たちとかかわってきたか?
  • 大きな喜びを得た経験、つらかった経験は?
  • 企業経験によって何を学んできたか?

実績

  • どんな実績があったか?
  • 会社や制度に影響を与えたことはあったか?
  • トップセールスなど、事業所や全社で一番になったことはあったか?
  • 何か会社で表彰されたことはあるか?

まとめ

書類選考で提出する『履歴書』と『職務経歴書』は転職活動で非常に重要なものになります。しっかり自分の経験や能力を洗い出し、書類選考を通過できるように準備しましょう。