Spring Boot(スプリングブート)とは、Javaプラットフォーム向けのフレームワークであるSpring Frameworkのひとつです。
今回はSpringbootとは何かということと、そのメリットについて解説していきます。
興味のある方は是非ご覧ください。
Table of Contents
Spring Frameworkとはなにか?
Spring Bootとはなにかを解説する前に、Spring Frameworkについて簡単にご説明します。
Spring Frameworkは、2004年3月にリリースされて以降、長い歴史のある人気なJavaのフレームワークです。
また、Spring Frameworkは別名「Spring」とも呼ばれています。
SpringBootとはなにか?
Spring Bootとは、Spring FrameworkをベースとしたJavaを使用してWebアプリケーションを作成するためのフレームワークです。
そもそも、Spring Frameworkとは単にSpringとも呼ばれていますが、JavaのWebフレームワークであり、Webアプリを作成することができます。
Javaを扱うエンジニアの間では、使用されることの多いフレームワークで、Spring Frameworkを利用してアプリケーションの開発を行う企業も少なくありません。
ただ、Spring Frameworkの問題点として、機能の使い分けが難しいという点があり、設定がしづらかったり日本語のドキュメントが少なかったりします。この問題を解決するために生まれたのが、Spring Bootです。Spring Bootはそのような難しい部分がある程度簡略化されています。
SpringBootのメリット
メリット1:コーディング量が削減される
Spring Bootの大きなメリットの一つとして、冗長なコードを記述することなく処理の実装ができて、コーディング量が削減されることが挙げられます。
コード量を短くする手法として、アノテーションを記述する手法があります。アノテーションとは日本語で「注釈」という意味であり、ITの分野では「データに対して、メタデータと呼ばれる情報タグを付与する作業」を指します。
例えばよく使われるアノテーションとして、@NotBlankがあります。
このアノテーションは、文字列に空白文字(半角スペース・タブ文字)以外が含まれていることをチェックします。
@NotBlankと記述するだけで、このチェックが行われるので非常に楽ですね。
メリット2:jarファイルにWebコンテナを含めることができる
jarファイルとはJavaで開発されたプログラムを構成するファイルをまとめて格納したファイルであり、WebコンテナとはWebサーバ上で動作するJavaで開発されたプログラムの実行環境になるソフトウェアのことです。
SpringBootを利用すると、サーバ側にWebコンテナをセットアップすることなくjarファイルだけでWebアプリを開発することができます。
これはWebコンテナが不要になってわけではなく、jarファイル中に取り込まれただけです。自動で起動してWebアプリケーションがサーバに配置されて、動作を行います。
メリット3:xmlファイルの記述が不要
Spring Bootはxmlファイルの記述が不要です。
そもそもxmlファイルとは、文章の見た目や構造を記述するためのマークアップ言語の一種です。
通常、Springでは必要な情報(プロジェクト・ライブラリ)や適切な設定をxmlファイルに記述する必要があります。xmlファイルの設定は複雑なことをしようとすればxmlも複雑になり、少しでもコードを間違えると、エラーに繋がります。
しかし、Spring Bootを利用することでXMLファイルを使わずに定義できて、設定を自由化することも可能になります。これによって、最低限の設定でアプリの起動と実行ができて、効率化を図ることができます。
まとめ
今回は、SpringBootとは何かということと、そのメリットについてをご紹介いたしました。
Spring Bootは、Java言語の中でも最も人気のフレームワークとなっているので、ぜひ使ってみてください。
今回、ご紹介したJavaのフレームワークなどのバックエンド以外にも最新のフロントエンドのフレームワークについてもご紹介していますので、ぜひご覧ください。