今回はGo言語とは何か、特徴・作れるもの・将来性についてご紹介させていただきます。

これからプログラミングを始めてみたい方や他のプログラミング言語を学びたい人に向けて、初心者の人でもわかるようにGo言語の基礎の基礎を解説しています。

Go言語は一言で表すと、「シンプルかつ高速処理が可能なプログラミング言語」であり、有名なWebサービスの開発やサーバの構築などにも用いられています。

興味のある方は是非ご覧になってください。

プログラミング言語「Go言語」とはなにか?

Go言語とは?

Go言語とは、Googleによって開発されたプログラミング言語の一つです。

公式サイトによると、「Go is an open source programming language that makes it easy to build simple, reliable, and efficient software.(Goはシンプルで信頼性が高く、効率的なソフトウエアを簡単に構築できるオープンソースのプログラミング言語です)」と紹介されており、シンプルかつ効率よくコードが書けるのが特徴のプログラミング言語です。

Go言語で開発されている有名なWebサービスとして世界的な動画配信サービスである「Youtube」や国内屈指のグルメサイトである「ぐるなび」などもあります。

Go言語の歴史

Go言語は2009年にGoogleによって開発されたオープンソースのプログラミング言語です。

当時はコンピュータの技術の向上に伴い、「コードの複雑化」「生産効率の低下」が問題視されていました。そこでより効率的に開発することを目的として作られたのがGo言語です。

Go言語の開発には、C言語を設計した世界的なエンジニアで知られるケネス・レイン・トンプソン氏や、UNIXの開発者であるロバート・C・パイク氏など、著名な人物が携わっています。そのため構文はC言語に近く、より簡単にコーディングができるように設計されました。

開発された当初はMacOSとLinuxのみのサポートでしたが、2013年からはWindowsにも対応可能になりました。

Go言語の特徴

コードがシンプル

Go言語の特徴のひとつ目として、コードがシンプルであることが挙げられます。

他の言語に比べても、機能をそぎ落とすことでシンプルなコード記述を実現して、可読性が高い点がメリットとなっています。

また、Go言語はC言語やJavaなどと言語の仕様が似ているので、これらの言語を学んでいる人であればより習得しやすいものとなっています。

高速な処理が可能

Go言語の特徴の二つ目として、並列処理による高速処理が実現可能となることが挙げられます。

Go言語はコードの種類が多く制限されていますが、それは内部での処理を簡単にして、並行処理を容易にするためです。

プログラマーが意識せずとも自動的に複数処理を同時に行うように設計されているのです。

また他の言語と比較すると、コンパイル時に中間言語の変換を行わないことも特徴であり、これにより、より速い処理が行えるようになります。

安全性にも配慮されている

Go言語は型の宣言を行わなければいけないため、メモリの解放し忘れなどのミスが発生しにくくなります。

また、Go言語にはエラーの原因になりやすいポインタ演算などの機能がないこともあり、Go言語はメモリの安全性が高い言語だと言えます。

学習コストが低い

Go言語は本文でお伝えしているように、シンプルかつ高速化のために機能などを制限していることもあり、他のプログラミング言語と比較すると、学習コストが低いです。

JavaやC言語などは、すべての知識を理解するためにはかなりの時間と労力を費やします。
ところが、Go言語は極めて低い学習時間で全体像を理解することができます。

Go言語でできること・作れるもの

アプリケーションやWeb、APIなどの複雑なものからシンプルなものまで、Go言語のみで幅広い領域をカバーすることができます。

アプリケーション開発

Go言語はスマートフォン向けのアプリケーションの開発に使用されています。開発環境としては、Android・iOSと幅広く対応しています。

また、Go言語でパッケージ化されている「Go mobile(ゴー・モバイル)」・「Go Cloud(ゴー・クラウド)」などを使用することで、Web用とアプリ用のコードを書き換えることなく併用可能になっています。

またアプリケーション開発では長期的に機能の追加や修正などを行いますが、Go言語はエラーの検出機能が優秀なので修正も比較的しやすい点も人気がある理由の一つです。

API開発

Go言語は分法がわかりやすくて誰でも読みやすい特徴があるので、メンテナンスや長期作業を行うAPI開発によく利用されます。

APIとは、「アプリケーション・プログラミング・インターフェース(Application Programming Interface)」の略称であり、一言で表すと、ソフトウェアやプログラム、Webサービスの間をつなぐインターフェースのことを指します。

Go言語は並行処理がしやすいのでCPUへの負担が少なく、OSやバージョンなど環境に問われずに導入しやすいため頻繁に使用されます。

「コードがシンプル」「可読性がある」「環境に依存しない」といった特徴が、API開発に最大限に発揮されます。

Webサーバーの構築

Go言語では、Net/httpパッケージを使用すると、多言語では必要なApacheなどのWebサーバーソフトを用意せずにWebサーバーを簡単に構築できます。

サービスの開発からサーバーの構築まですべてをGo言語でできるため、開発の効率化を図ることができます。

Go言語の将来性

Go言語は、ここ最近はプログラミング年収別ランキングで常に上位になっています。

人気の高い理由としては、年収が高いということだけでなく、初心者でも簡単に習得できるのも人気の理由です。

サーバー開発でGo言語を採用する企業は増加しており、今後もさらに需要は高まる見込みがあります。

特にIot開発やビッグデータ解析の分野が今後さらに伸びると同時に、Go言語の需要もさらに増加することになるでしょう。

まとめ

今回は、
・Go言語とは何か
・Go言語の特徴
・Go言語で可能なことと将来性

という流れに沿って、Go言語について紹介いたしました。

Go言語は、アプリケーションやWebサーバーの開発からAPIなどにも使用できる言語です。
今回ご紹介した内容を参考に、Go言語でできることや特徴を理解して、ぜひ今後のキャリアに活かしてみてください。

【Go公式サイト】
https://go.dev/