今回は、ブラウザ操作の自動化を行うツールである「Selenium(セレニウム)についてご紹介させていただきます。

検索やクリック・データの抽出などの処理を自動化することができるので、業務効率化をしたい人にはお勧めです。

ぜひSeleniumを使いこなして普段行っている業務を自動化してみましょう!

自動化ツール「Selenium」とはなにか?

Seleniumとは?

Seleniumとは、Webブラウザ上の操作を自動化するためのフレームワークです。

Seleniumは習得のための難易度が低く、テスト作業を効率的に行うことができるため、エンジニアが利用するテストツールとして人気です。

テストを実行する手段としては2つあり、プログラミング言語やスクリプト言語を利用してテストを実行する方法と、Webブラウザにおいてエンジニアが入力をしてテストをする方法があります。

Seleniumは前者であり、Seleniumを学ぶことによってテスト工程を効率化する知識を身に着けることができます。

プログラミング言語としては、Python(パイソン)が広く使われています。(私もPythonを使って実装しています)

Seleniumの誕生の歴史

Seleniumは2004年にユーザインターフェースのテストを自動化するツールとして開発されました。

2007年にはWebDriverのブラウザ自動化を開発してリリースし、「Selenium WebDriver」などのプロジェクトが開始しました。その後も複数のテストを複数に同時に実行できる「Selenium Grid」の実装をして、現在では多くのエンジニアに利用されている自動化ツールです。

Seleniumの種類

次に、Seleniumの種類を2つご紹介します。

Selenium IDE

Selenium IDEはSeleniumスクリプトの統合開発環境です。この環境では、記録・編集・デバッグが可能となっています。ブラウザとのやり取りを簡単に記録したり再生するChrome及びFirefoxアドオンです。

ここで統合開発環境とはソフトウェアの統合的な開発環境であり、様々なツール(デバッグ・コンパイル)の集合から構成されたものとなります。

Selenium WebDriver

Selenium WebDriverとはSelenium RC(Seleniumテストを遠隔操作するためのツール)の後継として、セキュリティの問題を解決したツールとなり、多くのユーザに利用されています。

様々な目的として利用されますが、主な目的としては、「スクレイピング」と「テスト」があります。

ここでのスクレイピングとは、プログラムによりWeb上の情報を収集する技術のことです。

スクレイピングは一度設定すると、そのWebサイトの構造が変わらない限り自動で情報収集を行うことができます。

Seleniumを利用するメリット

ヒューマンエラーを防げる

ヒューマンエラーは企業にとって大きな損失につながるリスクをはらみます。テストの自動化の適用によって、システムが正誤を判断するために、人為的なエラーを防ぐことができます。

手動のテストと比較すると、正確で迅速なテストの実行ができるのでテストの正確性が非常に優れています。

しかし、自動テストの場合はコード内に書かれた内容しかテストできないので万能性は乏しいです。

難易度が低い

プログラマー初心者や経験の浅いエンジニアでもSeleniumを理解してしようすることは、C言語やJavaなどと比べて難易度が低いです。またSeleniumに関する記事は多く、わからないことがあったとしても解決しやすいです。

またPythonは直感的にコーディングすることが可能なプログラミング言語です。プログラミングの実装スピードも比較的早いのでおすすめです。

工数を削減できる

エンジニアにとって、作業の無駄を減らして工数を削減することで、少ない人員で高い生産性を実現することができることは非常に大切です。
生産性が上がると、人件費などのコストを削減することができるので売上アップにもつながります。

もちろんテスト自動化ツールはSelenimだけではありませんので現場によって使い分けると、パフォーマンスを向上することができます。

まとめ

今回は、自動化フレームワークであるSeleniumについてご紹介いたしました。
Seleniumをうまく活用することで、業務の生産性UPにもつながります。

今回ご紹介した内容を参考に、Seleniumでできることや特徴を理解して、ぜひ今後のキャリアに活かしてみてください。

また、Pythonに関する記事も作成しているので是非ご覧ください。
https://arcuss-service.com/knowledge/about-python.html