転職先決定後に職場を辞めるときに極力円満に辞められるよう気を付けるべき事をまとめました。

現職中に転職活動で頑張った結果、新たな勤務先が決まったら次はスムーズに準備を進め、現職を円満に退職したいですよね。
ただ、最初に退職を伝える相手や伝え方を間違えると、会社からの引き止めや妨害でスムーズに退職しづらくなる可能性があります。

現在転職活動をされている方、これから転職活動を始める方はぜひチェックしてみてください。

退職する際にすべきこと

余裕をもったタイミングとしては退職日の一か月前くらいが一般的です。
ただ、会社によって期限は異なるため、退職の一か月前までという会社や三か月前までに伝えなければならないという会社もあります。

ただ、法律上では辞めることを会社に伝えてから14日を経過すると雇用契約が終了となりますが、円満退職をするという意味では繁忙期を避けたり、有給消化の日数と現状自分が任されている仕事の引継ぎ等も考慮した上で伝えるようにしましょう。

2.退職の意思表示は誰に伝える?

タイミングについては上で述べましたが、次は誰に伝えるかです。
こちらも一般的な話ですが、まず最初に退職意思を伝えるべきなのは、社長や人事ではなく、自分の直属の上司です。

いきなり社長や人事部等直属の上司以外に話をしてしまうと、直属の上司の管理責任などが問われ、余計なトラブルを誘発してしまう可能性があります。

また、退職に至った状況の把握も直属の上司でないとスムーズにしづらいため、まずは自分の直属の上司または身近な上司に伝えてください。

ただ、中には上司が退職届を受け取らなかったり、「考え直せ」などと言われて聞き入れてもらえない場合もあります。

その際は先延ばしにされないよう、必ず退職するという強い決意をはっきりと何度も伝えることが大切です。

同時に、自分が退職することで上司や会社に迷惑をかけることに申し訳なく思う気持ちや、これまでの感謝の気持ちも伝えるのが円満退社へのおすすめです。

3.退職の意思表示はどうやって伝える?

いつまでに誰に伝えるのかはここまでで把握していただけたかと思います。
次に会社への退職の伝え方です。
これについては、まず直属の上司に口頭で伝え、退職届を提出するのが一般的です。
ここでのポイントは必ず、「退職願」ではなく「退職届」を提出するという事です!
「退職願」は会社に退職を願い出るという意味で提出する書類なので、会社側に却下されてしまうという可能性もあります。

反対に「退職届」は、会社に退職の可否を問わず、自分の退職を通告するための書類です。
必ず退職するという確固たる意思表示を会社に伝える際は「退職届」を提出しましょう!

※補足としては本来法律上では書面での提出義務があるわけではありません。
ただ、会社が退職を認めない、強い引き止めにあう等のトラブルが起きた場合、その申し出を「いつ」したかも重要になります。日付の入った書面等ではっきりと意思表示をしておきましょう。

4.退職が決まったら

退職日が決まったら、次にしなくてはいけないのは自分の業務の引継ぎです。「辞めるからどでもいい」と無責任に投げ出してはいけないのは社会人として当然ですね。
また、会社との雇用契約の関係で必要となるのが、退職の際の書類提出や会社から借りている物等の返却です。
会社の備品や貸与品をうっかり返し忘れて私物化しないように気をつけましょう。

まとめ

退職するなら、できる限り後腐れなく円満に、笑顔でオフィスを去れるようにしたいものですよね。

退職意思は、1か月前にまずは直属の上司に、口頭と書面ではっきりと伝えましょう。引き止められる可能性があるなら、はっきりと断るくらいの強い意思が必要です。

法律上は退職を申し出て2週間経てば契約が終わる、とはいえ、今後の社会人生活を平穏に過ごすには、無用なトラブルは避けたいものです。

円満に退職できるよう、社会人としてのルールやマナーなど、自分のなすべきことはきちんとしておきましょう。

退職の切り出し方やタイミングなどに気をつけ、はっきりと意思を示せたら、仕事の引き継ぎやお世話になった人への挨拶なども可能であれば抜かりのないようにして次の転職先への就業に備えましょう。