今回は、面接対策についてお話していきます。記事の後半には、面接でよく聞かれる想定問題集もございますので、ぜひ最後までお読みください!
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面接対策講座
まず意識すべきことは、面接は【内定】を取りに行く場所、ということです。
自分の主観的な主張は避けましょう!
条件交渉やどこに入社するか、は選択肢(内定先)を得てからでないと選ぶことができません。
そのため、面接では以下のようなことを意識してみると良いでしょう!
・どうやったら内定がでるのか?
・どうやったら好印象を持って頂けるのか?
・どうやったら自分という商材を欲しい(内定)と思って頂けるのか?etc…
事前準備
1.持ち物・履歴書(写真付)
・職務経歴書
・筆記具
・メモ帳※履歴書、職務経歴書はクリアファイルに入れておきましょう
2.心構え
・会社HPの閲覧
口コミサイトより会社の公式情報が何100倍も有用です!
すべてを暗記する必要はないですが、隅々までチェックし企業理解に努めましょう!
・30分前の到着
数分の遅刻が命取りです。電車遅延や迷うこともあるかもしれません。
余裕をもって現地付近に到着し、近くで面接時間まで待機しましょう!
・職務経歴書の再確認
面接時に内容について深堀りされます。しっかり頭に入れておきましょう!
・面接のシミュレーション
どんなことを聞かれて、どう答えるか、しっかり対策しておきましょう!
ここからは実際に面接(企業訪問)したところをイメージしながら、読んでみてください。
面接前の流れ(企業訪問)
・受付(人)がいる場合、受付を行って、担当者への取り次ぎを依頼
・電話がある場合、受話器を取って、担当者への取り次ぎを依頼
・ドアのみの場合、インターホン/ノック3回で入室、担当者への取り次ぎを依頼
『本日、○○時より面接をお願いしている、○○と申します。採用担当の○○様いらっしゃいますか?』とお伝えください。
担当者(受付の方)が来て頂けるので、その案内に従い、別室(面接会場)へ案内されてください。
その後、担当者に履歴書を手渡し、椅子の横で立っておくと良いです。
※「お座りください」と言われたら、「ありがとうございます」と言って指示に従いましょう。
面接中の流れ
3つのPOINT
1.自己紹介は1分以内
自己紹介は1分以内を心掛けましょう。長すぎると相手は飽きてしまいます。
面接官は面接だけが仕事ではありません。日々の業務中の合間に面接に入ります。ダラダラ自身の主張だけするのはNGです。
2.会話はキャッチボール
面接時における会話はキャッチボールを心掛けてください。会話の本質は相手に覚えてもらう事です。会話をしないと覚えて頂けないと思います。極力会話を心掛けましょう。例1.私はスポーツをしています。
どんなスポーツをしていましたか?(質問が分かる)
例2.私はテニスをしています。
どんな実績?軟式?公式?(質問が分からない:自身が意図していない質問がくると、回答に迷いがでてしまい、歯切れの悪い回答になる)
3.悪い話には枕言葉をつける
転職活動は、学生時代の就職活動と違って、退職前提です。つまり、ネガティブな話がつきものであり、悪い話をするのは、矛盾を出さないためにもOKです。
ただし、悪い話をストレートに伝えるのではなく、枕言葉をつけ、ワンクッション置いたり、時系列をつけることで、最終的にはポジティブな言葉で締めくくりましょう。
※他責にしすぎないこと。自責。自分にもベクトルを向けること。
ex1.大変お恥ずかしい話ですが、当時は〇〇〇(悪い話)のため、退職に至りました。しかし、現在では、~~のように考えを改め、今後は△△△(良い話)のようにしていきたいと考えています。
ex2.今となっては~~、当時は~~、若気の至りで~~など
面接後の流れ(企業訪問)
速やかに退席準備をしてください。その後、「ありがとうございました」と一礼をし、扉前でも笑顔で一礼をして退出してください
ビルから完全に離れるまでは気を抜かないでください。
誰が見ているか分かりません。
想定問答集
Q.自己紹介をお願いします。
A.自己紹介は氏名を名乗り、職務経歴を1分程度で話す!
採用担当者は、応募者の第一印象、コミュニケーション能力、職務経験の概略、その経験が自社で生かせるものなのかを、 自己紹介から見極めています。
そのため、初対面であるあなたの人物像、職務経験を知るうえで自己紹介は大切だと考えています。
採用担当者は、自己紹介時の表情や語調から、自社の社員と業務を行えるかという点もチェックしています。
最初に氏名を名乗り、応募企業で生かせるあなた自身の職務経験を簡潔に語ることがポイントです。回答は要点を押さえて、30秒から1分程度にまとめましょう。
★お手本回答例★
○○太郎と申します。これまでの経験社数としては1社で、5年間、飲料メーカーのマーケティング職としてキャンペーンの企画やランディングページのディレクションに携わってまいりました。「◯◯キャンペーン」では前年比120%の応募数を獲得し、社内表彰を受賞したこともあります。
今後は、自社のマーケティングだけでなく、幅広い業種のマーケティングに挑戦していきたいと思っております。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
◆ありがち失敗回答◆
仕事以外の趣味や関心事など、すべてを知って! とばかりの長々スピーチはいけません。
面接官がここで知りたいのは、あくまで「仕事」に関する自己紹介です。この場面であれもこれも伝えようと長々と説明する必要はありません。
詳細な経歴などは、面接中の会話の中で盛り込んでいきましょう。
Q.職務経歴をお願いします。
A.応募企業が求めている経験・スキルと、合致する部分を積極的にアピールする!
採用担当者は、応募者がこれまでどんな業務に携わってきて、どのように自社でスキルを生かせるのかを見極めています。
多岐にわたる業務に携わりたくさんのスキルを身に付けてきた場合は、それらを簡潔に述べ、その中でも自分の強みとなるような経験を具体的な数字などを交えて伝えましょう。
その際、応募企業で生かせるスキルでなければアピールとしては弱いので、自分のスキルと企業で求められる人材としての共通部分を事前に見つけておくことが大切です。
★お手本回答例★
私は1社目で営業、2社目で新サービス企画、営業戦略策定、営業までの一連の流れを担ってまいりました。1社目では100人いる新卒の中でトップ新人賞を受賞し、2社目では経営目標の125%達成をすることができました。
私の強みは「聴く力」と「気づく力」だと思っております。取引先の人事担当者さまが何を重視し、どんなリスクを恐れているのかを考え、ヒアリングを重ねながら回答内容だけではなく表情や仕草に注目することで真のニーズをつかむことを心掛けてきました。
今後はこれまでの企業向け営業から、より人対人として向き合う必要のある個人向け営業で、強みを生かしていきたいと考えております。
◆ありがち失敗回答◆
今まで携わった業務を時系列ですべて話す必要はありません。短い時間で経歴をすべて伝えるのは難しいですし、「~を行った」という事実だけでは、採用担当者の記憶に残らずアピールになりにくいでしょう。
Q.退職理由をお願いします。
A.ネガティブな印象にならないよう、将来を考えたうえでの転職ということを伝える!
しかし、悪い話もしてOKです。ただし、悪い話には必ず、枕言葉をつけましょう。
枕言葉の例:「お恥ずかしい話~~」、「当時は若気の至りもあり~~」、「今となっては大変反省していますが~~」等
→採用担当者は、退職理由から自社における組織適応力、ストレス耐性、キャリアプランをチェックしています。
例えば「人間関係がうまくいかず辞めた」という回答から、自社でも同様の問題が起きる可能性を懸念します。ネガティブな理由で辞めた場合でも、そのことをきっかけに現在はポジティブに将来を考え転職活動を行っているといった回答をしましょう。
採用担当者は、「~が嫌だから辞めた」という退職理由ではなく、「~を実現したいから辞めた」という退職理由を評価します。業績不振や倒産等の不本意な退職であっても、だからこそ働くことを真剣に考えて、今の応募企業と巡り合えたといったポジティブな回答を考えましょう。
★お手本回答例★
前職では、営業職として働いておりました。若手に当たる私は、お客さまへの直接的な営業業務よりも社内で営業アシスタントとしての役割を担うことが多くありました。そのような業務を通して、電話でお客さまのサポートをしながら問題を解決していくことに喜びと自信を得ることができました。
よりお客さまの身近な存在として問題を解決していきたい、また学生のころから興味のあったIT業界で、より専門性を高めた業務にチャレンジしていきたいという思いが強くなったことが、転職を考えるきっかけとなりました。
今後は、ITという専門的な知識を身に付けながら、お客さまのサポートを行い、マネジメントも早くから担当するというコールセンターの業務で今までの経験を生かしていきたいと考えております。
◆ありがち失敗回答◆
人間関係の不満などネガティブな理由で退職した場合に、正直に前職の愚痴などを話すのはいけません。実際に転職を考え始めた理由がネガティブだったとしても、それはきっかけに過ぎないと考え、「~という目的を果たすために転職活動を行っている」というようにポジティブな理由を伝えましょう。
Q.長所と短所を教えてください。
A.長所、短所とも具体的な事例を織り交ぜながら説明する!
採用担当者は、あなたの長所と共に、短所が業務に支障を与えることがないかを把握するためにこの質問をします。
「長所は粘り強く最後まであきらめないことです。前職では~」と前職における具体的な事例を添えることで、長所が強みとして面接官の記憶に残りやすくなります。
短所は、あなた自身がマネジメントできずに業務に支障を与えるような内容は控えましょう。例えば「短所は短気です」という回答では、人間関係がうまくいかない応募者だととられてしまいます。「物事に集中して時間を忘れてしまうことがありますが、社会人ですので時間管理を意識して行動しています」というように、短所を改善しようとしている点まで伝えることが大切です。
★お手本回答例★
私の長所は粘り強く最後まであきらめないことです。前職では、営業としてなかなか受注できない案件がありましたが、30回程お客さまを訪問し、最終的に大口の契約を取ることができました。短所は、仕事を背負いすぎてしまう部分があることです。つい自分でやろうとしてしまうのですが、今後は仲間と協力しながら、より速く正確に仕事を行っていきたいと思っております。
◆ありがち失敗回答◆
短所はマイナスイメージになるという理由で、「短所は特にありません」と答えるのはいけません。誰にでも弱みとなるような部分はあるものです。完璧な人という受け取られ方ではなく、自己分析ができていない・自分に甘い人という印象を持たれてしまいかねないので注意しましょう。
Q.将来のビジョンはございますか?
A.その企業で実現できるキャリアプランを伝える!
採用担当者は、キャリアプランを持っていない応募者は、嫌なことがあるとすぐに辞めてしまうと考えこの質問をします。また、あなたのキャリアプランが自社で実現可能かをチェックします。
素晴らしいキャリアプランでも、自社で実現不可能であれば、自社にはふさわしくない人材だと評価されるでしょう。応募企業が求めている人材像を事前に把握したうえで、その会社で働く自分の姿を具体的にイメージして回答しましょう。
★お手本回答例★
現在のWEBデザイナーとしての経験を積んだ後は、留学経験と前職で培った英語力を生かし、海外向けゲームのWEBディレクターを目指したいです。
御社では今後ゲームのグローバル展開を考えていらっしゃると社長インタビューで拝見いたしました。現在展開されているゲームで英語対応しているものは15タイトル中2タイトルのみでしたので、将来ディレクターとして御社のグローバル事業推進に貢献していければと思っております。
デザイナー経験で得た制作側の目線を生かし、デザインの差で生み出される効果やゲームの基礎、海外ユーザーのツボを抑えたゲームのディレクションを行っていきたいです。
◆ありがち失敗回答◆
自身の考えるキャリアプランを先方に理解してもらおうと、感情を込めて熱く語りすぎるのはいけません。面接官はあなたの壮大な夢に興味を持っているわけではなく、自社でどんな仕事に携わっていきたいのかということを知りたいのです。企業情報を事前に調べ、その企業だからこそ実現できるキャリアプランだという点を伝えましょう。
その他の想定質問
・今までの仕事にどんな不満を持っていましたか?
・当社があなたを採用するメリットは何ですか?
・周りの方は、あなたをどのように評価していますか?
・当社以外に受けている企業はありますか?
・志望企業を選ぶ基準は何ですか?
・現在の年収、希望の年収は?
・何か質問はありますか?
・新卒時は、希望通りの会社に入社しましたか?
・あなたにとって「仕事」とは何ですか?
・仕事をするうえで大切にしていることはありますか?
・最近仕事以外で関心のあるニュースは?
・最近の関心ごとや、感銘を受けたことを教えてください。
・マネジメント経験はありますか?
・部下に接する時に心掛けていることはありますか?
・10年後この業界はどうなっていると思いますか?
・今のあなたの課題は何ですか?
・誇れる実績や成功体験はありますか?
・大きな失敗をしたことはありますか?
・これまで最も厳しかった仕事は何ですか?
・なぜ、経験のある○○職を続けようと思わなかったのですか?
・この職種の仕事をして、将来どうなりたいですか?
・希望していない部署への異動を命じられたらどうしますか?
・残業や休日出勤は大丈夫ですか?
・当社の知名度は決して高くないと思いますが、なぜ志望したのですか?
・当社の企業ビジョンに共感できますか?
・業務内容は部署を越えたものになるかもしれませんが大丈夫ですか?
・ブランクがありますが、その理由を教えてください。
・ブランクの間は何をしていましたか?
・なぜ、アルバイト(派遣)雇用だったのですか?
・今後身に付けたいスキルはありますか?
・転職回数が多いようですが、それはなぜですか?
・つまらない仕事をどのようにこなしますか?
・男女にかかわりなくハードな仕事になりますが大丈夫ですか?
・長所について教えてください
・短所について教えてください
・将来的には転勤もありえますが大丈夫ですか?
・熱中している趣味はありますか?
・入社可能時期はいつですか?
・内定を出したらご入社いただけますか?
・5年後どのような仕事をしたいですか?
・同業他社ではなくどうして当社なのですか?
・この事業を将来どのように成長させていきたいですか?
・どんな時に仕事のやりがいを感じますか?
・最後に何か伝えておきたいことはありますか?
まとめ
面接は何のために行くか?
当たり前ですが、【内定】を取るためです。決して、企業と自身の気持ちの摺り合わせや、お見合いの場ではありません。
内定を取って、初めて給与条件などの交渉ができる権利を得ることができます。
面接時は「受けさせていただく立場、企業が選ぶ立場」、内定後は「選ぶ立場、企業が来てほしいといっている立場」に変わるのです。
面接時の一挙手一投足の全てが、内定を取るための自己PRです。
しっかり対策を行い、より良い選択するためにも、一緒に内定を勝ち取りましょう!
Web面接の対策については以下の記事に詳しくまとめています。
Web面接のマナー・ポイントまとめ。通過率を上げるノウハウをお伝えします!
面接対策に困ったら、転職のプロに相談するのも有効な手段です。
転職エージェントに相談し、十分な面接対策を行うことで、内定獲得に一歩近づくかもしれません。
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一緒に悩み、一緒に成長していきましょう!