転職回数(経験社数)が多いと転職活動にはどう影響するでしょうか?

今回は、転職回数の考え方や転職回数が多いときに、どう転職活動を進めるべきかを見ていきます。

転職回数の考え方

まず、基本的な考え方として「転職回数 = 就業経験社数−1」という数え方をします。

このとき迷ってしまうのは、派遣会社での勤務先変更やアルバイト歴についてです。
たとえば、派遣会社Aに登録し、B社・C社に派遣されたのち、派遣会社Aを退職、その後、株式会社Dで正社員として働いている場合の転職回数は、「1回」で数えます。
※同じ派遣会社から何社に派遣されたとしても転職回数にはカウントしません。

また、株式会社Xに新卒入社し、2年で退職。半年間ブランク期間があり、その間、アルバイトを2社経験。その後、株式会社Yに転職したときはどうでしょうか?
こちらも転職回数は、「1回」です。
※アルバイト歴は基本的にカウントされませんが、フルタイムでの長期勤務の場合はカウントされることもありますので、注意しましょう。

就業経験社数とは?
・以下の雇用形態で雇用契約を締結した社数
・正社員/契約社員/派遣社員
・週30時間以上の就業または社会保険加入を伴うアルバイト/パート
・特定企業の専属スタッフとして業務委託契約を締結した社数
・委任契約を締結した社数:企業の取締役/監査役など

転職回数は何回からが多いのか?

転職回数の数え方については理解できたと思います。では、実際のところ、何回からが転職回数が多いと見られるのでしょうか?

一般的には、2回までならそこまで気にする企業は少ないようです。

ただ、気にしないといけない要素がいくつかあります。それは例えば、「年齢」、「在籍期間」、「経験職種」、「退職理由」です。
一般的に見ると、20代なら2回、20代後半なら多くて3回、30代なら3、4回であれば、そこまでマイナスなイメージを持たれることは少ないでしょう。
しかし、一年未満で転職を繰り返しており、在籍期間が余りに短い場合や、経験職種がバラバラで統一性がない場合、身勝手な理由で転職を繰り返している場合などは、マイナスイメージを持たれてしまう危険性が大ですので、自分自身に置き換えて注意しましょう。

転職回数が多きときはどうすればいいの?

過去に積み上げてきたキャリアは変えることはできません。今後、転職活動をうまく進めるためにはどう工夫すればいいでしょうか?

自己分析を大切にする

転職活動を進める前に自己分析をしっかりと行うようにしてください。これまでと同じような失敗をしないためにも、自分自身の内省化を図り、将来の方向性を考えてみてください。

転職を成功に導く!自己分析の進め方

履歴書・職務経歴書の書き方を工夫する

履歴書の職歴欄について、たとえばアルバイト歴が長く、複数社を経験している場合、
入社・退社で2行書くのではなく、「以下アルバイト経験」とし、箇条書きで入社・退社をまとめて1行にして、1社ずつ書いても良いでしょう。経験社数は変わりませんが、採用担当者が履歴書を見たときの第一印象は少し良くなるかもしれません。

職務経歴書については、自身のアピールポイントを明確にし、簡潔に分かりやすくすることを心がけてください。
転職回数が多いということは、逆を言えば、それだけ経験も豊富ということです。しっかりと応募企業にあったアピールポイントを作り込むことが大切です。しかし、長く書きすぎることは良くありません。どんなに経験社数が多くてもA4用紙2~3枚程度で収まるようにしましょう。

面接対策を入念に行う

書類選考が通過した後は、面接です。ここでもしっかりと対策を行い、それぞれの転職理由や、今後の自身のキャリア像、どう応募企業に貢献できるかといったことを確実にアピールしましょう。

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まとめ

転職回数が多くても、伝え方次第でイメージアップをすることは可能です。

そのためには行き当たりばったりではなく、事前の準備が大切です。
書類選考・面接、どちらも気を抜かずに対策をしておきましょう。